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ブログ 2019年5月

北イタリアへの旅 Vol.1

3月中旬より北イタリアへ1週間ほどの旅に行き、はや2カ月。
建築家・実践女子大教授の高田典夫先生によるナビゲートにて、
ピアノ・スカルパそしてパッラーディオを巡る旅。

羽田からルフトハンザ航空にてミュンヘンを経由し、ミラノへ夜に到着。
初日は朝の散歩へ同行し、ミラノ中央駅を通り過ぎピレリー・ビルへ。
ミラノ駅の重厚さと、ピレリー・ビルの美しさに見惚れてしまう。

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その後、バスでトリノまで移動。
その移動中、途中の休憩所にて遠くの山を背景にした農家の建物が目に入りパチリ。

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リンゴット(フィアット工場再生計画)へ到着し、ショッピングモール・美術館を廻った後、
屋上のテストコースへ。屋上をぐるりと廻るコースは、圧巻。
そこに美術館とヘリポート・会議室の建物ボリュームが、宙に浮いたようにある。
建物内には屋上へ登るスロープが残っており、今にでもフィアット車がタイヤを鳴らしながら
降りてくる感じがする。またホテルもあり、ロビーから客室へは緑に囲まれたアプローチで面白い。

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次にトリノ旧市街へ。
移動途中にネルヴィのパラッツォ・ラボーロと展⽰館を、外から見学。
構造材の美しさに、惚れ惚れする。(パラッツォ・ラボーロは使われていない様子)

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トリノ旧市街のカステッロ広場へ到着。
ポー通りのアーケードを潜りながら、ガレリア・スパルピナへ。
劇場の舞台に入ったような感覚。屋内なのか、屋外なのか?
空からの柔らかい光と重厚な建物とが、その中でマッチングされており、
静かで落ち着いた空間だった。
そしてモーレ・アントネッリアーナへ。展望台へ登る予定が、休館日らしく残念。

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旧市街を散策後、本日のホテルへ。

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二日目。
ホテル周辺にて、朝の散歩。
近くのビストロの裸電球を美しく思い、人の少ない広場の静かさを感じる。

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朝食後、ジェノヴァへ。
レンゾ・ピアノ財団へ到着し、責任者の方からモックアップ・最新プロジェクトと今までのプロジェクトを
一つ一つ丁寧に解説頂く。「ハンド オン」という考え方やキンベル美術館の増築プロジェクトのコンセプト
をお聞きし、とてもエキサイティングな時間を過ごさせて頂きました。
モックアップでは、憧れのメニル・コレクションのルーフエレメントを見て、思わず触ってしまう。
各プロジェクトのアーカイブでは、学生時代に眺めていたa+uに掲載されていた図面・模型・スケッチ展示
があり、いつまでも眺めていたい気持ちでした。

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その後、ジェノヴァ旧港再開発へ。
青い空と海、平日であるにも関わらず休日のような空気感。
高田先生からお聞きしたフランコ・アルビニの地下にあるミュージアムを探して街を散策するも、
レセプションにて尋ねると次の集合時間にオープンすることが分かり・・・。残念。
でも皆さんと一緒に、その後も街中を楽しく散策。
そしてヴェローナへ。

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辺りが暗くなり、ヴェローナへ到着。
皆さんと一緒に円形劇場へ向い、楽しい夕食を頂く。

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三日目。
朝の散歩は、円形劇場・エルベ広場とシニョーリ広場へ。
人は少なかったけれども、賑やかな広場と静かな広場がすぐ近くにある。

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ホテルから徒歩で、いよいよスカルパの建築へ。
人民銀行へ到着し外観のみの見学と思っていると、何とドンドン奥へ案内される。
日常業務の中を何の疑いもなく、ドンドン奥へ。最初は少し戸惑いましたが、外からでは想像もつかない空間が、
内部では展開されており、歩いているとソコココとあらゆるところに・・・・。
気持ちが昂るのを抑えきれず、写真を撮るもズレズレ。
床のレベルも、どれ程の床があるのだろうか?そしてそれが繋がり、ある場所でズレが生じて新たな発見がある。
そんなことを繰り返し、これでもかと言わんばかりに延々と。
今まで、感じたことのない衝撃を受けました。
アッという間の午前中。外へ出ると、何か映画を観た後のような気持に。
その足で円形劇場へ。階段を昇りつめ気持ちの良い風に吹かれるが、放心状態・・・・。

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昼食後、次はカステルヴェッキオへ。
まずはエントランス前にて、高田先生ご夫婦と記念撮影を。
エントランスから続く1階の展示空間へ。ココでも延々と続く展開が・・・。
展示を見ていると次の展示空間が目に入り、光の入り方も変わっていく。
ココは本当に改修した建物?
1階の展示空間から外へ出て、別棟の展示空間へ。
2階へ昇ると違う空気感の展示空間へ。そしてまた渡り廊下の展示空間を経て、
先程のエントランスから続く展示空間の2階へ。
途中デジカメ容量が一杯となり、バッテリーもアウト!!
写真撮るのを止め、グルグルと行ったり来たりを繰り返す。
見れば見るほど、あらゆるところに繋がり続いていく。
頭の整理ができないので、一度外へ出てホテルに戻り再度向かう。
時刻は夕方。
先程とは、また違う。同じように、1階から別棟そして2階へ。
やはり続いていく。そのことだけで頭が一杯になる・・・・。
ホテルに戻る途中、Tさん・Sさんとご一緒に人民銀行へ。
その途中、憧れの車と出会う。
夕食後、川を渡ってカステルヴェッキオを眺める。
今日の一日は、スカルパで始まりスカルパで終わるとても贅沢な一日。

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